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2011-12-26 「生存戦略」とは愛を取り戻すための戦いである

愛を失ったこどもたちはどうやって生き延びれば良いのか。

冠葉も晶馬も陽毬も親からの愛に見放され、彼ら自身の力だけで生き抜く道を探さなければならなかった。
「生存戦略」とは、愛を取り戻し生き延びるための彼らの戦いだったのだ。

リンゴやペンギンなど寓話的なモチーフを散りばめておきつつ、実のところ「輪るピングドラム」の主題は第1話から明確であり、そもそもタイトルそのものが全24話分を凝縮させたものである訳で、その主題は首尾一貫・簡単明瞭であった。

リンゴは命の象徴である。
彼らは愛を持ってそれを分け合い、慎ましくけれどもままごとのような生活を送って現実を武装することで「生存戦略」し続けてきた。文字通り、3人の間で限られた命(ピングドラム)を輪(まわ)していたのである。

最終的に「運命を乗り換える」ことで彼らが分け合っていた命は陽毬へとプレゼントされたことになるのだが、「命」の最大値が神がかり的に増えなかったことが、この作品の大きなポイントであり、その厳しさが「生存戦略」という言葉の響きに濃縮されているように思う。