2011-01-17 小谷元彦展「幽体の知覚」

展示風景 小谷元彦展「幽体の知覚」

アート好きの間で話題の美術館割引iPhoneアプリ「ミューぽん」を携えて、森美術館で開催中の「小谷元彦展 幽体の知覚」へ行ってきた。
アプリの展覧会一覧を見ると、

森美術館 ¥300

と表示されていたのでてっきり300円で入れるものだと思い込んで行ってみると、300円「割引」だということをチケットカウンターで知らされ酷くショックを受けた。なんて紛らわしい表示なんだ、ミューぽんめ。
あと、300円程度引くだけのくせに定価1000円は高い。せめて500円だろうと思う。

小谷展自体はというと、大変満足度の高い内容だった。
作品数、展示デザイン、展示解説、それに何より、作品自体が比較的明快なコンセプトでつくられており、生命体のグロテスクさと神秘性が程良く表出した、見る人によってはちょっと気持ち悪い、けれどもそこに存在する見えない力(幽体=ファントム)に自然と惹きつけられてしまう、そんな作品たちだった。

小谷元彦は、作品が写真だろうと映像だろうと、全てを「彫刻」と捉えて制作を行なっている。
彼は、「彫刻」という形態を「死んでいる状態」だと認識しているようだ。『木彫で扱う木材はそもそも「木の死体」であり…(以下省略)』という発言からもその認識が見て取れる。
「死体」であるにも関わらずそこから見えない力(幽体=ファントム)を感じることこそが、彼のコンセプトを体現させている要部分に当たるのだろう。展示タイトル「幽体の知覚」は、素晴らしく簡潔で明瞭なタイトルだと感じた。

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