Creating Graphics from Text – テキストからグラフィックをつくる

2010-01-07 書籍のPDF化は本当に便利なのか、否か。

diary_100107
はてなで話題になっていた書籍のPDF化を見て物凄く心惹かれた訳なのだが、数日経ってそれって本当に使い易いの? という疑問が沸き始めた年明けの今日この頃。
アメリカではAmazonのKindleがぶいぶい言わせており、昨年末のクリスマス商戦では電子書籍が通常書籍の売上を上回ったというニュースも発表されている。
Amazonだけでなく、バーンズ・アンド・ノーブルのnook、ソニーのSony Reader等々、アメリカでは電子書籍デバイスの出現がとっても活発であり、実際のユーザ数も拡大の一途を辿っている印象である。

私が持っている唯一のデバイスはiPod touchなのだけれども(しかも人からタダで譲って貰ったもの)、scansnapで本をPDF化してiTuneでそれを持ち運ぶというのが結構便利そうだな。scansnap欲しいな。と先日はまでは思っていた。

けれども、それって本当に便利なのだろうか? と言うのも、デジタル化したとしても元々はリアルの本である訳だから、コンテンツはページ単位なのですよ。だから、コンテンツを流し読みしたり、目的の項目を探すのが結構不便そうだな、と思ったのである。

技術書とかは、本の状態よりも検索できた方が便利な事が多い気がする。先に本の内容と流れを把握していれば。
(中略)
文系の本は、俺はライティングスペースに鉛筆で書き込むので電子化したくない。あと、やっぱりパラパラ流し見できないので、本の内容と流れが頭に入るまでは電子化したくないな。

と、先のはてなダイアリーブログ、scansnapと裁断機を買って本を電子化しまくるにもこのような感想が書かれていた。
となってくると、勇んで書籍をPDF化しまくったとしても、その労力に反して持ち歩くPDF書籍の数はそれほど多くはないのではないかと思い始め、結局数冊しか持ち歩かないのなら本のままでも別に良いか、という堂々巡りな思いに至ってしまう。scansnap結構高いし。

じゃあコンテンツがページ単位ではないKindleの電子書籍(感覚としては、ウェブブラウジングをしているよう)が便利なのかどうかと訊かれると、それも大いに疑問だったりする。
某新聞のコラムで池澤夏樹もKindle便利ですよなんて書いているのをチラ見したけれども、実際に使ってみるとそれほど利便性は感じない。
発展途上のデバイスに文句を付けたら切りがないけれども、挙動が遅いとか、決して読み易くはないとか、結構サイズがでかいという点は、電子書籍のメリットを大きく損なっている部分だと感じる。

けれども、Kindleなどが発展途上と言っても、電子書籍運動は10年以上前から行われていたはず。昔ボイジャーが出していたフロッピーディスクやCD-ROMの電子書籍と比較すると、無線LANで繋がる等のデバイス自体の発達に反して、コンテンツの仕組み自体はそれほど進化していないなぁと。
つまり、メディアとしはリアル本の方がやっぱ便利だよね、という結論に落ち着くのだけれども、そういう思考回路自体が古いのかもしれないとちょっと危機感を覚えたりもする。