2009-11-09 「CAPTAIN EO」から「This is it」へ

わたしのMJ原初体験は楽曲ではなく「CAPTAIN EO」である。
CAPTAIN EOというのは、かつて東京ディズニーランド内に存在したマイケル主演の立体映画アトラクション。時代と共にコンテンツは移り変わり、現在はミクロアドベンチャーになっていたと記憶する。
なので、幼稚園児の頃からマイケルのことは知っていたにも関わらず、アメリカのポップ歌手という事実は知らずに、TDLのアトラクションに出て来るキャラクターなのだと思っていた。
とは言え、その類い稀なる歌唱力とダンスは幼いわたしにも十二分に知覚することができた。パフォーマンスが圧倒的過ぎていつも恐怖しながら観ていたのを思い出す。
ドキュメンタリー映画「This is it」は、実際のところ映画ではなかった。あれはライブだったと思う。
MJはライブパフォーマンスを秒単位で設定しており、その為リハーサルを本番さながらに何度も行わなければならないという結果、リハーサルのドキュメンタリーは丸々MJのライブを観に来たように錯覚することができた。歳をとってかつ音楽活動から遠のいていたとはいえ、天性の才能とそれ以上に涙ぐましい努力を重ねて来たのだという事実は、スクリーンでリハーサルをする姿から滲み出ていた。
きっとファンの人に取っては死ぬ程嬉しいに違いない。実際、夜の劇場内では時々鼻水をすする音が聞こえ、上映後には目を真っ赤に腫らして退場する人達が何人かいた。
けれども、最後の平和的メッセージは明らかな蛇足であり、折角の余韻を台無しにされてしまったということはとても残念だった。別にそんな分かりやすく作らなくても良いのにね。